電話代行サービスには、平日のみ・24時間365日対応・土日祝だけなどの種類があります。365日対応できるサービスは安心感があり緊急時の対応も可能ですが、コストも高くなりやすい特徴があります。一方で、土日祝だけ利用できるサービスは柔軟な対応を受けられるものの、サービス内容は業者によって異なるでしょう。
いずれのサービスもうまく活用できれば、ビジネスチャンスを逃さずに済み、緊急事態に素早く対処できることで顧客満足度も高められますし、コストの削減も期待できます。
本記事では、土日祝に対応できる電話代行サービスを6つ紹介します。加えて、メリットや選び方にも触れますので、ぜひ最後までご一読ください。
土日祝日に対応できる電話代行サービスとは
電話代行サービスは、一次対応としてオペレーターが代わりに受電し、必要な情報を収集してから本来の担当者に回せます。休日だけの問い合わせ窓口として利用でき、顧客対応の負担を軽減するだけでなく、顧客満足度を向上させる有効なツールとなるでしょう。
また、土日祝日に対応できる電話代行サービスには、以下の2種類があります。
- 365日に対応できる
- 土日祝だけ利用できる
365日に対応できる
24時間365日対応している電話代行サービスであれば、いつでも顧客からの電話を受け付けられるため安心して任せられるのがメリットです。また、休日や深夜に対応できるため、顧客満足度の向上にもつながります。
さらに、緊急時にも迅速な対応ができるため、顧客からの信頼も高まります。事業の拡大や業務効率化にもつながりますし、自社で雇用するよりコスト削減効果が期待できるのも利点です。
土日祝だけ利用できる
電話代行サービスは、土日祝だけ利用できる業者もあります。業者ごとに用意している料金プランや、サービス内容は異なるものの、柔軟に対応してくれるでしょう。
また、一部の業者は顧客からの要望に応じて、カスタマイズされたサービスを提供する場合もあります。そのため、自社のニーズに合った電話代行業者を選ぶことが重要です。
最適な電話代行業者を選び、顧客サービスを向上させることが、企業の成長につながるでしょう。
土日祝の電話対応はするべき?必要性とは
土日祝日の電話対応においては、その重要度や頻度によって必要性が異なります。
例えば、休日に電話が何度もかかってくる場合、緊急性の高い要件である可能性があるため、折り返しの電話対応が望ましいとされます。緊急性が低く休日に折り返す場合には、メールで用件を尋ねると良いでしょう。
また、休日に頻繁に連絡がある場合は、対応する必要があると言えます。しかし、休日対応は従業員の負担が大きくなるため、必要に応じて柔軟な対応が大切です。なお、退社後においては、会社用携帯の電源をオフにしておくことも忘れないようにしましょう。
土日祝に電話代行サービスを利用するメリット
休日にも電話対応するメリットは、次の3つが考えられます。
- ビジネスチャンスの可能性
- 緊急事態への素早い対応
- 顧客満足度の向上
- コストを削減できる
- 業務へ集中できる
ビジネスチャンスの可能性がある
土日祝にも電話対応していると、ビジネスチャンスを取りこぼさずにすみます。 新規の問い合わせや、受注が見込める相手からの相談は、いつ舞い込んでくるかわかりません。
土日祝の対応ができなかったばかりに、休日も相談受付をしていた大手に仕事を取られてしまうといった事態は、避けたいものです。 平日・休日に関係なく電話へ対応できれば、ビジネスチャンスの可能性が広がります。
緊急事態でも対応できる
休日の電話対応窓口があれば、緊急事態にも素早く対処できます。 トラブル発生時は初期対応が重要であり、対応が遅れると取り返しのつかない結果にもなりかねません。
商品の不具合やプロジェクト進行上のトラブルが起きた際、休み明けに事態を知ってから動くのでは、後手後手の対応となるでしょう。 土日祝であっても電話対応できる体制が整っていれば、緊急事態にもスピーディーな対応が可能です。
顧客満足度が向上する
休日にも電話相談ができる企業の方が、顧客満足度は得やすいでしょう。 平日の9時から17時までしか相談受付していない企業よりも、24時間365日受付の方が良い印象になるのは明らかです。
特に一般消費者に対して商品・サービスを提供するBtoC事業は、顧客となる個人が平日働いていて、9時から17時までといった時間帯では電話相談できないケースもあります。
土日祝でも電話対応してくれる企業であれば、自分の都合の良いときに問い合わせができる企業としてのイメージアップや、ブランディングにもつながります。
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コストを削減できる
電話代行サービスを利用できれば、コストを削減できます。
適切な電話の取次やクレーム対応ができる人材を育成するには、多くの時間とコストがかかりますが、代行を依頼するだけでスキルの高いオペレーターに任せられます。
専門的な知識を持っている場合もあり、顧客からの問い合わせに適切に対応できるため、企業の信頼性向上も期待できるのが利点です。企業はコストを削減しつつ、顧客満足度と信頼性を高められます。
業務へ集中できる
電話代行サービスの活用によって、社員は自分のコア業務に専念できます。社員が担当する業務と電話対応の同時を減らし、集中力が分散されることを防げるためです。
外部の専門スタッフが電話対応を行ってメッセージを取り、必要に応じて社員に連絡を取れます。これにより、社員は集中力を維持し、ストレスも軽減しつつ業務の生産性も向上できるのも一つの特徴です。
電話代行サービスの利用によって企業の業務効率が向上し、生産性が高まることで、企業の発展につながることもあるでしょう。
土日祝に電話代行サービスを利用するデメリット・課題
土日祝の休日にも電話対応するメリットがあると同時に、デメリットも存在します。
- 対応する人員に支払う人件費負担
- 従業員満足度の低下
- 業務効率の低下
人件費がかかる
土日祝にも電話対応するのであれば、その分の人件費が発生します。 休日の電話対応専用スタッフを雇うなら、毎月発生する固定の人件費は安いものではありません。
あるいは社員が交代で休日の対応をするにしても、休日出勤や残業手当が必要です。 休日の電話対応によって発生する費用に見合った利益が出せるかは、検討が必要といえます。
従業員満足度が低下する
休日に電話対応すると顧客満足度は向上しますが、従業員の満足度は低下する可能性があります。 特に社員交代で休日出勤する体制を取っている場合、家族との時間やプライベートな時間が電話対応のために潰されてしまうと感じる従業員も出てくるでしょう。
休日出勤の可能性がある企業として、採用活動時にマイナス印象を持たれる可能性もあります。
業務効率が低下する
休日の電話対応はビジネスチャンスになる可能性があるものの、かかってくる電話のすべてがそれにあたるかは不明です。 利益につながるかわからない業務を組み込んでしまうと、本来の業務に支障をきたし、仕事の効率が悪くなります。
電話のなかにはクレームもあり、厄介な問い合わせに捕まって業務が進まなくなることもあるでしょう。 業務効率が悪化すると、社員の残業も増え、余計な人件費がかかってしまいます。
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土日祝対応の電話代行サービスの活用事例
土日祝対応の電話代行サービスを活用すると、企業はクレーム対応で顧客流出を防ぎ、信頼感を与えられます。また、問い合わせ対応においても顧客獲得の機会を逃さず、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。
クレーム対応 | 顧客流出を防ぎ信頼感を与える |
問い合わせ対応 | 顧客獲得の機会を逃さない |
秘書代行 | 営業や業務拡張に専念できる |
加えて、営業や業務拡張に専念できれば、業務効率の向上にもつながります。土日祝対応の電話代行サービスは、顧客対応の重要性が高まる現代において、企業のビジネス展開に必要不可欠な存在と言えます。
土日祝対応の電話代行サービスの選び方
土日祝日も対応可能な電話代行サービスを選ぶ際には、以下の3点が重要です。
- 料金
- 対応可能な時間帯
- オペレーターの品質
料金はサービスによって異なるため、基本料金や通話料金、オプション料金など全体の料金を比較してから選ぶことが大切です。土日祝日でも対応可能なサービスであっても、時間帯によっては対応できない場合があります。自社の営業時間に合わせて、対応可能な時間帯を確認しましょう。
オペレーターが丁寧かつ迅速に対応できるかどうかは顧客満足度に直結するため、教育やトレーニングに力を入れているサービスを選ぶことが大切です。
また、後述しますが電話代行のほかに電話対応を自動化するボイスボットも導入し、電話対応をするという選択肢もあります。
ボイスボットを導入することで業務効率化やコスト削減にもつなげることができるので、気になる方は下記より事例集を無料ダウンロードしてみてください。
【徹底比較】土日祝でも対応してくれる電話代行業者6選!
土日祝でも対応してくれる電話代行業者は、以下の6つが挙げられます。
- BusinessCall(ビジネスコール)
- テルリンク
- 電話代行サービス株式会社
- ベルシステム24(e秘書)
- オフィスジャパン
- アフターコールナビ
※2023年3月時点の情報です。
BusinessCall(ビジネスコール)
導入企業実績 | 弁護士法人 歯科クリニック 税理士法人 など |
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特徴 | 高品質な電話対応 必要な時間帯だけの利用が可能 マルチデバイス対応 |
ウィズ・プランナーズが提供する電話代行「BusinessCall」は、2種類の料金プランを用意。それぞれ9時から21時までの時間帯で利用設定でき、土日祝も追加料金なしで対応してくれます。
受電内容はメールでの通知だけでなく、チャットアプリとの連携や専用管理画面での共有も可能。社内での情報共有や対応状況管理が簡単にできます。
テルリンク
導入企業実績 | 非公開 |
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特徴 | 土日祝日の追加料金不要 初期費用不要・初月無料 1日からの短期対応OK |
テルリンクは土日祝も含んだ料金プランで、9時から18時まで対応。受電内容の報告メールは5箇所まで無料送信されるため、社内での情報共有も容易です。 料金設定は大きく分けて3種類展開。
利用期間は1日から可能となっており、会社休業日や社内研修、慰安旅行中などの短期的な電話窓口としても使えます。 サービス利用初回に限り、お試し期間1か月無料の対応もしています。
電話代行サービス株式会社
導入企業実績 | 弁護士法人 住宅設備販売業 在宅療養支援診療所 など |
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特徴 | 応答率は業界トップクラス 細かい電話対応が可能 経験豊富な業種実績 |
業種や会社方針に合わせた、オーダーメイド型の電話代行を提供している、電話代行サービス株式会社。 固定のプラン料金設定はありませんが、ケースごとに最適なサービスが提供できるよう、利用価格は個別見積りとなっています。
個別要望に合わせた料金設定となるため、料金の無駄はありません。 そのため24時間365日対応の相談窓口や、特定日のみの電話受付としても利用可能です。電話対応は徹底したヒアリングによって決められたフローで運用され、依頼元企業とのミスマッチもありません。
ベルシステム24
導入企業実績 | CRMコンサルティング グローバル コンタクトセンター など |
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特徴 | 契約社数が多い オペレーターが豊富 月額料金が安い |
電話代行サービス「e秘書」を提供するベルシステム24は、Webサイトから料金シミュレーションが簡単にできます。 料金コースは対応内容と利用日・利用時間で変動し、土日祝のみの利用も可能。
さらに多言語サービスもオプションで展開しているため、グローバルな事業を展開する企業でも利用しやすい存在です。 はじめての利用限定で、「お試し14日間、全額返金保証制度」も用意しています。
オフィスジャパン
導入企業実績 | 不明 |
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特徴 | 土日祝も24時間対応可能 契約実績18000社以上 全国11営業所展開 |
オフィスジャパンは電話代行サービスのほか、テレマーケティング、レンタル私書箱サービスを展開しています。 利用する曜日・時間ごとに分けられた通常コースは全部で5種類。
受注受付代行やテクニカルサポートの受付代行も別途見積りしているため、休日のサポートセンター代わりの利用も可能です。
アフターコールナビ
導入企業実績 | 不明 |
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特徴 | 時給換算24円で365日安定的 営業時間外の音声アナウンスは無料 精度の高い業務処理を実現 |
アフターコールナビは、24時間365日体制で、契約企業様の売上や人材の状況に応じて営業時間の変更が可能です。年末年始・大型連休・自然災害時でも対応し、お客様のビジネスをサポートしてくれます。
また、アフターコールナビはコストを抑え、価格の維持が大原則で、既契約企業様に唐突な値上げは行っていません。スタートプランは24時間365日の料金が8,250円(税込)からと、創業価格で提供しています。
土日・休日の電話業務はAI「ボイスボット」にお任せ!
土日祝日などの休日の電話対応は、電話代行に依頼するだけでなく、AIによる「ボイスボット」を活用する方法もあります。 「ボイスボット」は、企業のWebサイトにある問い合わせ用チャットボットの、電話対応版ともいえる存在。お客様からの電話をAIが音声認識し、問い合わせ内容を解析。
状況に合わせた回答を、音声データとして読み上げる、コールセンターの代替手段として注目の技術です。また、複数のお客様を同時に対応できるため、電話代行の人件費と比較すると費用が安くなる傾向にあります。
音声ガイダンスによる自動応答とは異なり、お客様にガイダンス内容を聞いて操作してもらう必要もなく、状況に合わせた対応がしやすくなっています。
AIを利用したサービスであるため、土日祝はもちろん24時間365日いつでも均一な電話対応が可能。データが蓄積されるにつれ、AIが自動学習し、対応の制度も上がります。
<関連記事>
https://www.ai-messenger.jp/voicebot/column/143/
まとめ
電話代行サービスを利用し、土日祝まで電話に対応できれば顧客満足度の向上やコスト削減にもつながります。休日の電話窓口として、コスト面でもメリットの高い選択肢が増えた今日では、電話対応の在り方を見直すことが企業の競争力向上につながることもあるでしょう。
また、AIを活用した「ボイスボット」による対応では、人的な対応と比べて格段にコストパフォーマンスを高められます。データが蓄積される毎に学習が進み、対応能力を向上できますし、複数の対話を並行して処理できるため、待ち時間の短縮や対応数の増加も実現できます。
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